通所リハビリで、8月に「栄養ワンダー2022」を開催しました。
「栄養ワンダー」は、日本栄養士会が主催となって毎年開催されているイベントで、今年のテーマは、「サステナブルに食べよう」です。
最近テレビでも耳にする「サステナブル」ということばですが、「持続可能な」という意味があります。
限りある資源を使い過ぎず、環境を守りながら、わたしたちや未来の人々も平和に豊かに暮らせることを願って、世界中の人が取り組んでいるのが「サステナブルな社会の実現」です。
では、サステナブルに食べるとは、どういうことかと言いますと、「ほどほど」を考える事です。
おいしくきちんと「ほどほど」に食べること。つまり、食べ過ぎや飲み過ぎに気をつける、減塩にする、ダイエットをしすぎない、栄養バランスを考える事などです。
今回は、この中の「栄養バランスを考える」を、二つのゲームを通して、考えていただきました。
ゲームには、ネスレさんのホームページに掲載されていた「ヘルシーキッズ 健康卓球」の教材を使用させていただきました。
まず、栄養バランスのお話です。
食べ物を赤、黄、緑の3つの色のグループにわけます。
赤いグループの食べ物は、「蛋白質」が多い食べ物で、肉や血となって、からだをつくる食べ物です。卵、肉類、魚類、乳製品などがあります。不足しがちなので気をつけましょう。
黄色いグループの食べ物は、からだを動かす元気の素となる食べ物です。
ごはん、パン類、麺類などがあります。運動せずにとり過ぎると、肥満の原因になるので注意しましょう。
緑色グループの食べ物は、からだの調子を整える食べ物です。
野菜、きのこ類、果物など。大人も子供も不足しがちです。積極的にとりましょう。
それぞれの色のはたらきがありますが、この3つの色がそろうと元気が出てくるのです。栄養バランスの基本となる、赤、黄、緑を覚えて、健康なからだづくりをめざしましょう!
さて、1つ目のゲームは、「健康卓球・まとあてピンポン」です。
ルールは、並べた食べ物カードにボールを投げて倒す、まとあてゲームです。
まず利き手で5球、その次に反対の手で5球投げていただき、倒れた食べ物カードの合計得点を競います。
たくさん倒せた方が多く、熾烈な戦いが繰り広げられました。
優勝者は、なんと、すべてのカード倒せた方でした!すごいですね!
続いて、2つ目のゲームは、「栄養バランスゲーム」です。
先ほどのゲームで使ったカードを使って、栄養バランスの良い献立を考えてみましょう。
たとえば、この日の昼食の中に使われていた食材ですと、カレーの中に、肉とごはんとにんじん、サラダにキャベツ、そして牛乳がありましたね。3色がしっかり入っていて、バランスの良い献立となっています。
ごはん、焼き魚、肉と人参と豆腐のカードを使って豚汁、デザートにりんご、等々おいしそうでバランスの良いメニューが次々と発表されました。色々な食材を使った具沢山味噌汁や、全てのカードを使って何食分も考えて下さった方もいて、皆さんしっかり3色が入り、サステナブルな栄養バランスの組み合わせができました。
ゲームのあとは、おやつタイムです。
この日のおやつは、ずんだおはぎと西瓜のゼリーです。
お土産に、栄養ワンダーのパンフレットと、協賛品のキウイと野菜ジュースをお持ち帰りいただきました。
家での食事もぜひ栄養バランスを考えていただけると嬉しいです。
後日、介護老人保健施設みさとでも、「栄養バランスゲーム」を開催しました。
その日の昼食のバランスを確認したり、好きなラーメンにどんな具材を入れるとバランスが良くなるか等、様々なバランスの良いメニューが完成しました。
食事を残されることが多かった方が、「栄養バランスゲーム」後に、以前より多く食べられるようになったという嬉しいこともありました。
ゲームを通して「栄養」について考えていただける良いきっかけづくりになったのではないかと思います。
栄養課 管理栄養士 角田 はるな
※スタッフブログ内の写真は、ご本人の許可を得て掲載させていただきました。